長崎県佐世保市にある日本一広いテーマパーク・ハウステンボス(以下、「ハウステンボス」)様では、待機列対策を目的に順番管理サービス「KG matoca」をご利用いただいております。
今回、ハウステンボスのご担当者様にKG matocaのご利用状況についてお話を伺いました。
ハウステンボスは四季の花が咲き誇り、1年を通して楽しめるイルミネーションやシーズナルイベントを展開。
ヨーロッパを再現した美しい街並みで来場者に感動と興奮をお届けする「憧れの異世界。」をブランドテーマに掲げたテーマパークです。
園内には飲食店舗が複数あり、ご来園の多くのゲストにご利用いただいております。
これまで、多客期や土日祝日には飲食店舗の前に50人以上の待機列ができることが頻繁にありました。
ゲストからは「折角ハウステンボスに来ているのに、お店に並ぶ時間が多くて、行きたいところを回りきるのが難しい」という声を耳にすることがあり、ゲストにより有意義に時間を使っていただくことが課題となっておりました。
そこで、待ち時間の順番管理を行えるシステムを導入しました。整理券の発券後にゲストのスマートフォンに呼び出し通知を送れる機能があったので、導入後は、ゲストが園内で自由に過ごせる時間が増え、ゲストの満足度を向上することができました。
一方で、一人のゲストが同じ時間帯に複数の飲食店舗で順番待ちの整理券を発券するケースが頻繁に発生し、各飲食店の実際の待ち組数が不明瞭になってしまうことが多々ありました。これにより、ゲストに正確な待ち時間をお伝えできない、店舗の運営効率が下がってしまうという新たな問題が生じておりました。
KG matoca導入後、「順番になればLINEに通知が届くから、自由に過ごせる時間が増えて嬉しい」と好評のお言葉をいただく機会が増えました。また、このようなシステムを導入するとご年配のゲストが利用しづらくならないかと心配していたのですが、アンケートの結果、多くのご年配のゲストからも「使いやすかった」という回答があったので、安堵しております。
店舗スタッフからも、従来お店の前にゲストが待機列を作られることにより申し訳ない気持ちとなっておりましたが、KG matoca導入後はお店の前の待機列が解消され、入店されるゲストの表情も明るくなったような気がして、とても働きやすくなったと聞いております。
多客期や土日祝日のように、ご来園者の多い日はKG matocaを利用して順番管理を行い、多客期でない日は従来通りの運用をしています。KG matocaを運用するスケジュールを予め設定しておいたり、ボタン一つで運用する/しないを簡単に切り替えることができるので、柔軟な店舗運営が行えるという点でもとても助かっています。
ハウステンボスのホテルにある飲食店舗でも朝食ビュッフェの際にサービスを利用しておりますが、ゲストが客室で整理券を発券して、順番になってからお店に行けばいいというオペレーションを確立することができました。朝の時間を有意義にお使いいただけ、ゲストの満足度の向上、及び食事会場前の混雑緩和にもつながっております。
また、KG matocaで用意されているAPIを利用して、ハウステンボス公式アプリとスムーズに連携することができました。レストランの待ち状況をアプリに表示したり、レストランの整理券をアプリから発券いただくことが可能になったため、アプリをダウンロードしたゲストは、さらに快適にパークを体験いただけるようになったと考えております。
初めは園内の一部の飲食店舗でのみKG matocaを導入しましたが、ゲストからもホストクルーからも好評なので、現在は園内だけでなくホテルの飲食店にも利用店舗を拡大いたしました。
ゲストとホストクルーの順番待ちに関する不安・不満を解消して、皆様にとって居心地のいいテーマパークにできるよう、KG matocaを有効活用していきたいと思います。
